インドアゴルフ開業の費用はいくら?1打席・3台・4部屋モデルの違いと収支の作り方
「インドアゴルフは無人で運営できるから、低コストで始められる」。この見方は一部では正しいものの、開業費用まで低いとは限りません。シミュレーター、遮音・内装、空調、物件取得費、保守体制まで含めると、1打席の小型店と複数打席の店舗では別の事業になります。
この記事では、2026年8月17日時点で公式FC募集ページに掲載されているモデルをもとに、インドアゴルフ開業費用の内訳、打席数ごとの考え方、無人運営の収支、FC選びの確認項目を整理します。公式にない金額は推測せず、個別見積が必要なものはそのまま記載します。
先に結論:費用は「打席数」と「物件条件」で決まる
公開モデルの幅はかなり大きくなっています。
- マイゴル:1打席670万円、2打席760万円、3打席1,030万円、5打席以上1,250万円
- SWING24/7:3台モデル2,210万円〜+物件取得費
- SMART GOLF:投資型2,500万円〜、不動産所有者向け1,500万円〜
- GOLF NEXT 24:4部屋モデルで土地活用約8,400万円、既存建物約5,400万円
この数字は、同じ「初期費用」ではありません。マイゴルは打席数別の開業モデル、SWING24/7は機器・内装を含むモデル、GOLF NEXT 24は複数部屋と土地活用を含むモデルです。金額の大小をそのままランキングにしてはいけません。
インドアゴルフ開業費用の内訳
開業資金は、加盟金だけを見て判断すると不足します。最低限、次の項目に分けて見積もります。
項目 | 確認する内容 |
|---|---|
加盟金・保証金 | 契約時に必要な金額、返還条件、研修費との区分 |
物件取得費 | 敷金・保証金・仲介料・前家賃・駐車場 |
内装・設備 | 遮音、床、照明、空調、電気容量、トイレ、看板 |
シミュレーター | 台数、本体、設置、ソフトウェア、保守、更新 |
予約・決済・入退館 | 初期設定、月額システム費、決済手数料、会員管理 |
開業前費用 | 広告、撮影、求人、研修、プレオープン |
運転資金 | 家賃、人件費、清掃、広告、保守、返済の数か月分 |
日本フランチャイズチェーン協会も、初期投資は物件取得費、内外装工事費、設備費、開業費用、本部への契約金・保証金などを合計して確認し、運転資金も分けて検討するよう案内しています。JFAの加盟検討資料を見ながら、本部見積の項目を照合してください。
打席数別に見る開業モデル
1〜2打席:小さく始めやすいが、売上上限も小さい
1打席モデルは物件を小さくでき、オーナーが試しやすい反面、同時利用できる会員数に上限があります。繁忙時間に予約が集中すると、満足度を落とさずに売上を増やす余地が限られます。
マイゴルは、1〜2打席のロイヤリティを月15万円と案内しています。公式モデルでは物件を打席数×約10坪とし、24時間365日・無人運営、アプリとコールセンター対応を掲げています。1打席670万円という数字だけでなく、物件取得費、システム費、保守費、月15万円のロイヤリティを含めて計算する必要があります。
YGCグループも、1打席・約15坪の完全個室モデルを案内しています。ただし、開業費用モデルは資料で確認する形式で、加盟金やロイヤリティは個別問い合わせです。小型だから必ず低投資とは決めず、見積書を取って比較します。
3台前後:設備投資と稼働率のバランスを見る
3台モデルは、複数会員を同時に受け入れやすくなる一方、設備・内装・空調・保守の負担が増えます。SWING24/7は、3台モデルの開店費用2,210万円〜に加えて物件取得費が必要と案内しています。加盟金200万円、シミュレーター990万円〜、内装900万円〜など、内訳も掲載されています。
GOLFEED24も、加盟金200万円、店舗監修費50万円〜、研修費50万円、機材350万円/台、内装工事500万円〜/台などの項目を掲載しています。公式ページ内でモデルの表記が複数あるため、問い合わせ時には「何台・何坪・物件取得費込みか」を指定して見積を依頼してください。
4部屋以上:土地・既存建物・駐車場まで事業計画に入る
GOLF NEXT 24は、4部屋・約60坪のモデルを掲載し、土地活用と既存建物で投資額を分けています。土地活用では駐車場や敷地の目安も示されていますが、公式ページ内で投資額の表記に差異があるため、最新版の資料で再確認が必要です。
複数部屋の店舗は、打席を増やすだけではありません。駐車場、夜間の入退館、清掃動線、空調容量、機器故障時の代替対応まで考えます。投資額が大きいモデルほど、稼働率が数ポイント変わったときの月次キャッシュフローを先に確認してください。
無人運営なら人件費はゼロなのか
答えは「ゼロではない」です。店舗にスタッフを常駐させないことと、運営の仕事が消えることは別だからです。
無人型でも、次の費用や対応が残ります。
- 清掃、消耗品、ゴミ、衛生管理
- 入退館エラー、予約変更、決済エラー
- シミュレーターの不具合、再起動、保守業者との連絡
- 迷惑利用、破損、事故、夜間の緊急対応
- 会員獲得の広告、体験受付、退会抑止
LAHAGOLF24は、物件選定、融資、集客、採用、運営代行を支援すると案内しています。運営代行を使う場合は、手離れの良さだけでなく、代行費と本部費用を含めた手残りを確認します。i8GOLFも、機器、予約、決済、集客、問い合わせ対応を一括支援すると案内していますが、初期投資は個別見積です。
収支シミュレーションはこの式から作る
公開モデルの売上をそのまま信じるのではなく、自分の商圏に置き換えます。
月商 = 会員数 × 月会費 + ビジター・レッスン等の売上
営業利益 = 月商 − 家賃 − ロイヤリティ − システム費 − 保守費 − 清掃費 − 広告費 − 人件費
ここに設備ローンやリース料、税金、オーナーの報酬を加えます。会員数だけでなく、1会員あたりの利用時間、ピーク時間の予約枠、休眠会員、退会率、体験からの入会率を確認します。
最低でも次の3ケースを作ります。
- 強気:開業後の会員獲得が早く、ピーク時間も高稼働
- 標準:本部モデルの前提を一部保守的に置く
- 弱気:会員数が計画の80%、広告費と開業遅延を見込む
数字の根拠が本部の直営実績なのか、加盟店の平均なのか、単なるモデルケースなのかも書き分けてください。収支シミュレーターで条件を変えながら検討できます。
FCを選ぶときの比較ポイント
費用以外に、次の項目を同じ表へ入れます。
- 物件調査と商圏分析の範囲
- シミュレーターの指定、保守、交換、更新
- 予約・決済・入退館システムの月額費用
- 開業後の問い合わせ、清掃、故障対応
- 近隣店舗の出店、テリトリー、契約期間
- ロイヤリティ、広告費、協賛金、運営代行費
インドアゴルフFC比較では、10ブランドの公開条件を一覧にしています。1打席型、複数打席型、物件所有者向け、エリアFC型を分けて見ると、候補を絞りやすくなります。
まとめ:安いモデルではなく、前提が説明できるモデルを選ぶ
インドアゴルフ開業の費用は、1打席なら数百万円台のモデルから、複数部屋・土地活用なら数千万円台まで幅があります。差を生むのはブランド名だけではなく、打席数、物件、内装、機器、運営支援の範囲です。
「無人だから低コスト」と決める前に、故障・清掃・夜間対応まで含む月次収支を作ってください。その表に本部見積を入れても前提が崩れないか。そこまで確認できれば、開業候補として比較する意味が出てきます。
候補の資料請求先や物件条件を整理したい場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。Formspreeのフォームで、予算・希望エリア・打席数を送れます。
参考情報と免責
費用・条件は各本部の公式FC募集ページを2026年8月17日に確認した情報です。掲載金額はモデルケースであり、契約条件、物件、税、融資、設備仕様で変わります。加盟前には必ず最新資料、個別見積、契約書を確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。