最終確認日:2026年9月30日
パーソナルジムの売上は、トレーナーが何人いて、何枠を担当できるかでほぼ上限が決まります。そのため、パーソナルジムFCを比べるときは、加盟金や初期費用と同じくらい「トレーナーを誰が集め、誰が育て、辞めたときに誰が補充するのか」が重要です。ここが本部とオーナーのどちらに寄っているかで、オーナーの関わり方も変わります。
本記事では、BEYOND Life Style Gym、かたぎり塾、NEXUS(ネクサス)、THE PERSONAL GYM、ReViNa(レビナ)、eviGym(エビジム)の6ブランドについて、公式FC募集ページで確認できた「トレーナー採用・育成の本部支援」「価格帯と顧客層」「オーナー関与」を比較します。10ブランドの一覧はパーソナルジムFC比較10選、オーナー業務の時間配分はパーソナルジムFCのオーナー業務で解説しているので、本記事は「人材面の支援」に絞って読み進めてください。
掲載している数値は各本部の公式訴求・モデル値で、売上や投資回収を保証するものではありません。公式ページに記載がない項目は「非公開(資料請求で確認)」としています。
6ブランドの費用・人材支援・オーナー関与の比較表
ブランド | 初期費用(公式) | 加盟金・ロイヤリティ(公式) | トレーナー採用・育成の本部支援 | オーナーの関わり方(公式記載) |
|---|---|---|---|---|
1,500万円〜(標準的モデル)。初期投資欄は約2,500万円〜 | 非公開(資料請求で確認) | スタッフ育成を本部サポートに明記。加盟企業での正社員登用が基本 | 金融機関とのやり取り、入社手続き、バックオフィス、社員のモチベーション管理 | |
非公開(自己資金100万円から開業可能と訴求) | 非公開(説明会で案内) | 本部から即戦力トレーナーを紹介。月平均約150名の応募から毎月10名以上を採用と記載 | 「トレーニング指導はあなたに」とトレーナー自身の独立開業を想定 | |
800万円を想定した出資分配例を掲載 | 非公開(資料請求で確認) | 求人掲載から最終面接まで本部が一括管理。トレーナー育成も本部がサポート | 本部との打ち合わせを含め月1時間程度。オーナーの40%が会社員 | |
自己資金100万円で開業可能と訴求(総額は非公開) | 加盟金は通常300万円(二次募集限定で200万円と掲載)。ロイヤリティは非公開 | 100ページ超のマニュアル、理学療法士・ピラティスインストラクター等による研修、営業・マインドセット研修 | 経営者、既存ジムオーナー、独立トレーナーの3タイプを想定 | |
非公開(自己資金100万円からと訴求) | 非公開(資料請求で確認) | 求人採用、人材研修、広告集客、クレーム対応まで本部が代行する運営委託型 | 月10時間程度に収まる設計(FAQ)。資金調達、物件契約、トレーナーとの契約手続き | |
500万円〜1,000万円前後 | 加盟金200万円(税別)、ロイヤリティ売上の25%(税別) | 研修を出店準備中に実施。運営業務を一括委託できるパッケージを用意 | 必要資金と出店地の選定のみで開業可と訴求。委託の有無で関与が変わる |
出典:BEYOND FC募集、かたぎり塾FCオーナー募集、NEXUS FC募集、THE PERSONAL GYM FCオーナー募集、ReViNa FC募集、eviGym FC加盟募集
6ブランドを人材面で分けると、次の3つの型になります。
- 加盟企業がトレーナーを雇用する型:BEYOND。本部は育成を支援するが、雇用主は加盟企業
- トレーナー本人が店に立つ型:かたぎり塾。オーナー自身の指導を前提に、経営面を本部が支える
- 採用・運営を本部に寄せる型:NEXUS、ReViNa、eviGym(委託パッケージ利用時)。オーナーは資金と意思決定を担う
THE PERSONAL GYMは、経営者・既存ジムオーナー・独立トレーナーのいずれも対象としており、どの型で運営するかを面談で決める位置づけです。
ブランド別:採用・育成支援と顧客層
BEYOND:正社員トレーナーの採用と「人財の供給」
BEYONDのFC募集ページは全国180店舗以上の展開を掲げ、本部サポートの代表例として商圏調査、スタッフ育成、集客支援、物販収益支援、店舗運営ノウハウ共有、店舗デザイン、機材の卸値手配を挙げています。従業員は「加盟様企業での正社員登用が基本」とされ、オーナーの業務は金融機関とのやり取り、入社手続き、バックオフィス業務、社員のモチベーション管理と説明されています。
顧客面では「初回契約単価は平均30万円」と訴求しており、高単価の短期集中型プログラムを販売する前提と読み取れます。オーナー事例では「最も恩恵を感じているのは人財の供給」という声が紹介されています。一方で、同業他社に携わっている人は加盟できない旨の記載があります。
かたぎり塾:トレーナーの独立開業を経営面で支える
かたぎり塾のFCページは「経営はかたぎり塾に トレーニング指導はあなたに」と掲げ、トレーニングや食事指導に自信があるトレーナーの独立を主な対象にしています。7年で340店舗以上を展開し、継続率11ヶ月、月の退会者0〜3名と訴求しています。
採用面では、FAQで「毎月平均150名ほどのトレーナー応募」があり、面接・実技チェックを経て「毎月10名以上の採用」につなげていると説明しています。本部からのトレーナー紹介に加え、オーナー独自の採用も可能です。支援内容には、エリア調査・物件探し、トレーナー人材紹介、SEO対策済みのHP譲渡、専属SVによる伴走などが挙げられています。加盟金や初期投資額は個別説明会での案内です。
NEXUS:採用を本部が一括管理、小口出資にも対応
NEXUSのFCページは、採用活動を「求人掲載から最終面接まで本部にお任せ」とし、トレーナーの育成サポートにも本部が入ると説明しています。FAQでは、オーナーの業務は融資を使う場合の金融機関とのやり取り以外は特になく、本部との打ち合わせを含めて月1時間程度としています。
特徴的なのは小口フランチャイズモデルで、1人100〜500万円を100万円単位で出資し、1つのジムを複数人で共同経営できると記載しています。例示は「初期費用を800万円と想定した場合」の分配イメージで、標準出店額として明示されたものではありません。顧客面ではLTV平均30万円、会員継続率96%(全店舗平均)を訴求しています。共同経営では、意思決定や撤退時の持分の扱いを事前に取り決めておくことが欠かせません。
THE PERSONAL GYM:研修の厚さと3タイプの加盟者
THE PERSONAL GYMのFCページは、日本大会優勝実績のある創業者2名のブランド力による採用力を訴求し、毎月多くのトレーナーから求人応募があると説明しています。研修は100ページ超のマニュアルに加え、理学療法士やピラティスインストラクターなど多方面からの身体づくり研修、営業やマインドセットの研修を実施するとしています。
想定する加盟者は、新規事業として取り組む経営者、既存ジムをリニューアルしたいジムオーナー、独立を目指すトレーナーの3タイプです。店舗数は合計22店舗(準備中含む、2025年4月現在)と掲載されています。「最短7ヶ月で投資回収」は新宿御苑店の実績、「月商1,000万円越え」は繁忙期実績という注記付きの訴求です。
ReViNa:マンション1室・マシン1台の運営委託型
ReViNaのFCページは、住宅街の家賃10万円ほどのマンションの一室で、マシン1台・10坪程度で運営するモデルです。運営委託型で、求人採用、人材研修、広告集客、クレーム対応まで本部が代行すると説明しています。FAQではオーナー業務を月10時間程度に収まるよう設計していると記載し、オーナー側の作業は資金調達、物件契約、トレーナーとの契約手続きなどとしています。
トレーナー育成については、資格保有者による研修体制と、Google口コミ平均評価4.9を訴求しています。全国100店舗、オーナーの約64%が2店舗目を出店という数字も公表されています。初期費用総額、加盟金、ロイヤリティは公式ページに記載がありません。
eviGym:低価格帯とロイヤリティ25%の中身
eviGymのFCページは、「お財布にやさしくて運動習慣をつくれるパーソナルジム」として、ライト層も通いやすい価格と、全店舗が駅から5分以内の立地を掲げています。初期費用は500万円〜1,000万円前後、加盟金200万円(税別)、ロイヤリティは売上の25%(税別)です。
ロイヤリティ率は他の公開ブランドより高めに見えますが、公式ページでは「広告運用や人件費の一部を本部が担いコスト最適化」と説明しています。比較の際は、25%に含まれる業務(広告運用、人件費の負担範囲)を分解し、自分で広告費を払う本部と同じ土俵で比べる必要があります。店舗数は公式店舗一覧で確認できます。
採用・育成支援の確認シート
公式ページの「採用も本部におまかせ」という表現は、範囲がブランドごとに違います。資料請求や面談の際に、次のシートへ回答を書き込むと比較しやすくなります。
確認項目 | 質問例 | 候補A | 候補B | 候補C |
|---|---|---|---|---|
雇用主 | トレーナーを雇用・契約するのは加盟店と本部のどちらですか | |||
雇用形態 | 標準モデルの正社員・業務委託・アルバイトの構成は | |||
求人の実務 | 求人媒体の選定、掲載費の負担、応募者対応は誰が行いますか | |||
選考 | 面接・実技チェックは本部とオーナーのどちらが最終判断しますか | |||
初期研修 | 開業前研修の期間・場所・費用と、研修中の給与負担は | |||
継続研修 | 開業後の研修頻度と、研修費が別料金かどうか | |||
欠員対応 | トレーナーが退職したとき、補充までの目安期間と代替手段は | |||
本部紹介の条件 | 本部紹介の人材に紹介料や手数料は発生しますか | |||
品質管理 | 指導品質の評価方法と、改善指導の仕組みは | |||
費用の所在 | 採用・研修の費用はロイヤリティ・委託費に含まれますか |
特に「欠員対応」と「費用の所在」は、公式ページだけでは判断できない項目です。人件費と採用費は毎月の手残りに直結するため、収支シミュレーションに入れる前に必ず確認しましょう。
オーナーのタイプ別に見た相性
オーナーのタイプ | 検討しやすいブランド | 理由(公式記載からの読み取り) | 注意点 |
|---|---|---|---|
現役トレーナーで、自分で指導したい | かたぎり塾、THE PERSONAL GYM | 指導はオーナー、経営は本部という設計や、独立トレーナー向けの訴求 | 自分が休んだときの代替、スタッフ増員時の育成方法 |
本業があり、現場に入れない会社員・経営者 | NEXUS、ReViNa、eviGym(委託パッケージ) | 採用・運営を本部に寄せる設計、月1〜10時間程度の関与を訴求 | 委託費の算定方法、報告の頻度と内容、判断権限の範囲 |
社員を雇用し、多店舗展開を目指す法人 | BEYOND | 加盟企業での正社員登用が基本で、複数店舗展開の事例を公表 | 人件費の固定化、社員の定着策、同業他社に関わる場合の加盟可否 |
既存ジムをリブランドしたい事業者 | THE PERSONAL GYM、ReViNa | 既存ジムのリニューアルや看板変更に対応と記載 | 既存会員の契約移行、既存スタッフの研修 |
投資額を抑えたい個人 | eviGym、ReViNa、NEXUS(小口) | 初期費用500万円〜、自己資金100万円から、小口出資といった訴求 | 自己資金以外の総額、融資の条件、ロイヤリティ率の高さ |
オーナー業務の時間配分や委任の決め方は、パーソナルジムFCのオーナー業務で詳しく整理しています。
まとめ:「採用も任せられる」の範囲を具体的に確かめる
6ブランドは、加盟企業がトレーナーを雇用する型(BEYOND)、トレーナー本人が店に立つ型(かたぎり塾)、採用・運営を本部に寄せる型(NEXUS、ReViNa、eviGym)に大きく分かれ、THE PERSONAL GYMは加盟者のタイプに応じて選べる位置づけです。どの型が良いかではなく、自分が担える時間と役割に合っているかで選ぶことが大切です。
比較表の「非公開」欄と採用・育成支援の確認シートを埋めてから、同じ前提で収支を比べましょう。条件に合う本部の比較相談はお問い合わせから受け付けています。
