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ラピラティス・クラブピラティス・ELEMENTなど主要マシンピラティスFCを比較|費用と運営スタイル

桒谷 一成

ラピラティス・クラブピラティス・ELEMENTなど主要マシンピラティスFCを比較|費用と運営スタイル

最終確認日:2026年9月30日

マシンピラティスのフランチャイズは、同じ「リフォーマーを置くスタジオ」でも、1回のレッスンで何人を見るのか、何台のマシンを置くのか、誰がインストラクターを採用して育てるのかで、必要な物件・人員・オーナーの関わり方が大きく変わります。初期費用の数字だけを横に並べると、この違いが見えなくなります。

本記事では、ラピラティス、CLUB PILATES(クラブピラティス)、ELEMENT マシンピラティス、Beat Pilates(ビートピラティス)、Pilates KASANE(ピラティスカサネ)、TSUTAYA Conditioning PILATESの主要6ブランドに絞り、各本部の公式FC募集ページで確認できた情報をもとに「運営スタイル」と「加盟者タイプ別の向き不向き」を整理します。19ブランドを網羅した一覧はピラティスFC比較19選にまとめているので、ここでは候補を絞り込んだ後の比較に使ってください。

数値はいずれも本部の公式訴求・モデル値であり、売上や利益、投資回収を保証するものではありません。公式ページに記載がない項目は「非公開(資料請求で確認)」としています。

6ブランドの費用と運営スタイル比較表

まず、公式FC募集ページで確認できた費用項目と運営スタイルを一枚にまとめます。

ブランド

レッスン形式

マシン・規模の手がかり

初期費用(公式)

ロイヤリティ(公式)

スタッフ体制の手がかり

ラピラティス

女性専用のパーソナルレッスン(整体×マシンピラティス)

スタッフ4〜8名は「マシン台数によって」決まると記載

都内出店モデル1,645万円。開業例に総額800万円(広島)もあり

入金売上の12%

全員正社員雇用。1スタッフあたり会員60名程度が上限目安

CLUB PILATES

グループレッスン

リフォーマー12台

3,500万円(税抜・機材リース料別)

売上の12%(月額)

米国本部のTeacher Training、採用・人事支援の記載

ELEMENT

パーソナル指導×月額定額制(ウエイトトレーニングも提供)

リフォーマー1〜2台のスペースから導入可(プロダクトFC)

加盟金220万円+機材180万円〜(研修費・広告デザイン費等は別途)

売上の10%(通常加盟)/月額12万円固定(プロダクトFC)

開業前に指導研修。既存事業者・独立トレーナーも加盟可

Beat Pilates

暗闇×音楽のマシンピラティス(月会費制)

台数の公式記載なし

初期投資合計900万円(税込)

月売上の10%

業務委託インストラクター1人で運営可能と訴求

Pilates KASANE

4名〜の少人数制

台数の公式記載なし

非公開(資料請求で確認)

非公開(資料請求で確認)

完全運営委託。採用・育成も本部が代行

TSUTAYA Conditioning PILATES

女性専用・少人数制(最大10名)

既存ジム改装でリフォーマー10台の導入事例

合計2,000万円台〜

非公開(資料請求で確認)

講師は登録約3,000名のWELLNESS DATABANKから派遣

出典:ラピラティスFC加盟店募集、CLUB PILATESフランチャイズ募集(初期費用内訳は公式画像)、ELEMENTマシンピラティスFC募集、Beat Pilatesフランチャイズ募集、Pilates KASANE FC加盟オーナー募集、TSUTAYA Conditioning PILATES FC加盟店募集

表を見ると、6ブランドは費用の順ではなく、次の3つの型に分けたほうが比較しやすくなります。

  • グループ・台数多め型:CLUB PILATES、TSUTAYA Conditioning PILATES。広めの物件と複数台のリフォーマーを前提に、1枠で複数人を受け入れる
  • パーソナル・小規模型:ラピラティス、ELEMENT。1対1の指導が中心で、スタッフ1人あたりの担当会員数が売上の上限を決める
  • 運営の外部化型:Pilates KASANE(運営委託)、Beat Pilates(業務委託インストラクター前提)、TSUTAYA Conditioning PILATES(講師派遣)。オーナーが指導を担わない設計

ブランド別に見る運営スタイルの違い

ラピラティス:正社員チームで回す整体×ピラティス

公式FCページによると、ラピラティスは「骨膜整体×マシンピラティス」を掲げる女性専用のパーソナルレッスンスタジオです。直営13店舗・FC101店舗を公表しています。都内出店時の初期費用内訳は、器具関連165万円、物件取得・内装800万円、広告宣伝費105万円、販売促進費25万円、加盟金300万円、研修費50万円(1名25万円)、備品100万円、保証金100万円で、合計1,645万円です。

運営面で目を引くのは人員の記載です。FAQでは雇用人数を「4名〜8名(マシン台数によって)で全員正社員雇用」とし、会員数は「開店半年ほどで150〜200人前後、MAXは1スタッフにつき60名程度」と説明しています。開業前に1ヶ月の研修、開業後も月1回のスキルアップ研修があり、採用と研修は本部がサポートすると記載されています。

正社員を複数名雇うため、固定人件費と雇用管理の責任はオーナー側に残ります。社員を雇用して組織を運営した経験がある人ほど、この型の強みを活かしやすいでしょう。

CLUB PILATES:12台のグループスタジオと高めの投資

CLUB PILATESのFC募集ページは、米国Xponential Fitness傘下のグループピラティスブランドとして「12台のリフォーマー」を前提にしています。初期費用は、加盟契約金600万円(税抜)、建築費1,000万円、不動産取得料1,400万円、開業前資金300万円、開業前販促費200万円の合計3,500万円で、機材リース料は別です。ロイヤリティは加盟条件の画像で月額売上の12%とされています。

サポート項目にはTeacher Trainingプログラム、採用及び人事支援、マネージャー・セールス担当者のトレーニング、不動産アシスタンスなどが並びます。ただし、FC募集ページの記載は2019年頃の内容とみられ、現行の募集条件と一致するかは資料請求で確かめる必要があります。国内店舗数は公式スタジオ一覧で確認できます。

ELEMENT:パーソナル×月額定額と「既存店への導入」

ELEMENTのFC募集ページは、マシンピラティスとウエイトトレーニングを組み合わせたパーソナル指導を、月額定額制で提供するモデルです。加盟形態は2つあります。

  • 通常加盟:加盟金220万円、ロイヤリティ売上の10%、マシン機材費180万円〜。研修費・広告デザイン費等は別途
  • プロダクトFC:既存の整骨院・ヨガスタジオ・パーソナルジムなどが屋号を変えずにプログラムを導入。加盟金220万円、固定ロイヤリティ月額12万円、研修指導16.5万円〜

リフォーマーを1〜2台置けるスペースがあれば導入可能としており、すでに施設を持つ事業者にとって選択肢が広い本部です。なお、同ページのFAQには「月額固定のロイヤリティを採用」という記述もあり、通常加盟の「売上の10%」と表記が混在しています。契約前に、自分が選ぶ加盟形態の算定方式を書面で確認してください。

Beat Pilates:業務委託インストラクター1人で回す設計

Beat PilatesのFC募集ページは、暗闇の中で音楽に合わせて動く「暗闇マシンピラティス」を掲げ、「業務委託のインストラクターさん1人で運営可能なオペレーション」を訴求しています。初期費用は加盟金220万円、物件取得費230万円、内外装工事費200万円、器具備品購入費220万円、採用費15万円、広告宣伝費15万円で、合計900万円(すべて税込)です。募集要項には加盟金「200万円」とも書かれており、税抜・税込の差とみられますが、請求額は確認が必要です。

公式の収益モデルは、月売上200万円に対し人件費40万円、ロイヤリティ20万円などを差し引いて利益71.2万円(利益率36%)という想定です。インストラクター採用費は平均3万円/1名(地域による)とされ、ピラティス未経験のインストラクターでも活躍できるマニュアルがあると説明しています。業務委託を前提とする場合は、契約形態と指揮命令の範囲を専門家に確認したうえで運営ルールを作りましょう。

Pilates KASANE:オーナーは承認に集中する運営委託型

Pilates KASANEのFCページは、パーソナルジムBEYONDを運営するノウハウを活用した「完全運営委託」を打ち出しています。オーナーが担うのは物件の契約や各種承認で、採用、育成、プロモーション、店舗運営、売上管理、雇用管理などの大部分を本部が代行すると記載されています。レッスンは4名〜の少人数制です。

初期費用と収益モデルは「資料にてご覧ください」とされ、公式ページには金額がありません。運営委託費・ロイヤリティも同様に非公開のため、委託費の算定方法と、委託範囲外で発生する費用を資料で確認することが比較の前提になります。店舗一覧は公式サイトで確認できます。

TSUTAYA Conditioning PILATES:講師派遣と既存施設の活用

TSUTAYA Conditioning PILATESのFCページでは、女性専用・少人数制(最大10名)のスタジオとして、30代〜50代のジム未経験女性をメインターゲットに掲げています。講師は約3,000名が登録する「WELLNESS DATABANK」から完全派遣され、店舗SVが開業前後の運営をサポートすると説明されています。

初期費用は加盟金、出店準備金、デザイン企画費、研修費、内装費、リフォーマー費用などの合計で「2,000万円台〜」、投資回収期間は「2年台〜」と記載されています。詳細な内訳とロイヤリティは問い合わせ後の説明です。既存フィットネスジムの一部を改装してリフォーマー10台のスタジオを開いた導入事例もあり、既存ジム運営者の業態追加も想定しています。

加盟者タイプ別の選び方表

同じ6ブランドでも、加盟する人の状況によって「合う・合わない」の理由が変わります。以下は公式ページの記載から読み取れる相性の目安です。最終判断は、各本部の資料と面談で確かめてください。

加盟者タイプ

検討しやすいブランド

理由(公式記載からの読み取り)

特に確認したいこと

本業が忙しく、現場に入れない個人・法人

Pilates KASANE、TSUTAYA Conditioning PILATES

運営委託や講師派遣で、オーナーが指導・採用を担わない設計

委託費・派遣費の算定方法、オーナーに残る承認業務と報告頻度

既存のジム・整骨院・ヨガスタジオを運営している事業者

ELEMENT(プロダクトFC)、TSUTAYA Conditioning PILATES

既存店舗への導入プランや、既存ジム改装の導入事例がある

既存会員との料金体系の整理、設置スペースと動線、既存屋号との関係

投資額を抑えて1店舗目を始めたい個人

Beat Pilates、ELEMENT(通常加盟)

初期投資合計900万円(Beat Pilates)、加盟金+機材費の公表(ELEMENT)

物件取得費・内装費の地域差、別途費用(研修費・広告費)の合計額

正社員チームを組み、組織として育てたい法人

ラピラティス

4〜8名の正社員雇用、開業前1ヶ月・毎月の研修体制

人件費の月額合計、離職時の欠員補充の支援範囲

大型物件を確保でき、グループ型で多店舗展開したい法人

CLUB PILATES

リフォーマー12台のグループ型で、初期費用3,500万円の高投資モデル

現行の募集条件(ページは2019年頃の内容)、機材リース料、契約期間

表で「検討しやすい」としたブランドでも、立地や資金計画によって結果は変わります。逆に、表で挙げていないブランドが合わないわけではありません。自分の条件を上の5タイプのどれに近いかで整理すると、面談で聞くべきことが明確になります。

運営スタイル別に面談で確認する5つの質問

比較表の空欄や「非公開」を埋めるために、面談では次の質問をそのまま使えます。回答は口頭で終わらせず、資料や契約書のどこに書かれているかも確認しましょう。

確認テーマ

質問例

回答を記録する欄

1枠あたりの定員と台数

標準モデルのリフォーマー台数と、1枠の最大受け入れ人数は何人ですか

人員計画

標準モデルで必要なインストラクター数と雇用形態(正社員・業務委託・派遣)は何ですか

採用・育成の分担

求人掲載、面接、研修、欠員補充のうち、本部が担う範囲はどこまでですか

費用の総額

初期費用に含まれない項目(機材リース料、研修費、広告デザイン費、保証金)はありますか

継続費用

ロイヤリティの算定基準(売上・入金額・固定額)と、システム料・委託費などの別料金はいくらですか

質問の全体像は本部面談で聞く質問30選にもまとめています。物件・採用・予約枠の準備はマシンピラティスFC開業チェックリストを併用してください。

数字を比べるときの注意点

公式ページの数字は、前提条件がブランドごとに違います。比較の際は次の点に注意してください。

  • 初期費用の範囲が違う:CLUB PILATESは機材リース料別、ELEMENTは研修費・広告デザイン費が別途、ラピラティスは都内出店モデル、Beat Pilatesは税込表記です。同じ条件にそろえてから比べます
  • 収益モデルは想定値:Beat Pilatesの利益率36%やTSUTAYA Conditioning PILATESの投資回収2年台〜は本部のモデル・訴求で、保証ではありません。KASANEも収益モデルが既存店実績からの想定値であり保証しない旨を明記しています
  • 店舗数の時点が違う:公式ページごとに更新時期が異なります。直近の店舗数と閉店数は面談で確認しましょう

各ブランドの資料がそろったら、収支シミュレーションに会員数・単価・人件費・ロイヤリティを入れ、同じ前提で手残りを比べると判断しやすくなります。

まとめ:初期費用より先に「誰が指導し、何人を見るか」を決める

主要6ブランドは、グループ・台数多め型(CLUB PILATES、TSUTAYA Conditioning PILATES)、パーソナル・小規模型(ラピラティス、ELEMENT)、運営の外部化型(Pilates KASANE、Beat Pilates、TSUTAYA Conditioning PILATES)に分けて見ると、違いが整理しやすくなります。初期費用の安さだけで選ぶと、開業後の人員計画や自分の関わり方が合わないことがあります。

まずは自分がどの加盟者タイプに近いかを決め、比較表の「非公開」欄を資料請求と面談で埋めていきましょう。条件に合う本部の比較相談はお問い合わせから受け付けています。

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